前回、「ピボット(方向転換)するには選択肢を作ること」の考え方を投稿しました。
 この考え方の下、当店ではレンタルスペースサービスを強化するピボット(方針転換)を行い、今後はコワーキングスペースとレンタルスペースを半々で運営していきます。

レンタルスペースを始めた理由

 元々、レンタルスペースは、コワーキングスペースの定休日(土日・休日)のみの特別サービスで、土日・休日においてイベントを開きたい方やコミュニティの場として、主に地元の方にPR目的で利用して頂こうと採算度外視サービスとして始めました。「来店までの道のり」投稿にてその旨を記載しています。しかし、実際の利用者は地元以外の方が多く、イベントやコミュニティの利用目的ではなく、通常業務目的で利用する方が多かったのです。土日・休日であるため、通常業務で利用することは想定していませんでした。実際にやってみないと結果は分からないものです。

付加価値が高い貸切りサービス

 レンタルスペースを利用するお客様において、貸切りというサービスの付加価値が高いことが分かりました。コワーキングスペースは、他人と一緒に利用することが前提になっていますが、他人がいることで業務ができない場合があります。それは、複数人で業務を行う場合、業務における会話をしながら進めるとなると、他人がいることで会社の情報管理の観点から業務内容の会話が制限され、業務を円滑に進められない場合があります。

 会議室を提供しているコワーキングスペース施設がありますが、別料金であったり、場所を移動しなければならないことや時間が制限される場合があるなど、使い勝手が悪い面があります。そこで、十分な時間の個室を貸切ることによって、このような情報管理面の問題をクリアして業務を円滑に進めることができるのです。

チームによるテレワーク需要が伸びる

 テレワークとは、「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語ですが、コロナ禍においてテレワークが浸透しましたが、インターネットを介した業務執行は、スムーズに進まないと感じる方もいます。特にチーム内のメンバー間で頻繁にやり取りを行いながらの業務では、メンバーがすぐ近くにいて、課題が発生した場合にすぐに会議を行うことができ、細かなニュアンスを伝えるのは対面で話すことが効果的である場合があります。

 一方で、対面が効果的な場合があるとしても、テレワークが浸透したことにより、必ずしも会社でなければ業務ができないという訳ではなくなりました。会社以外の場所で業務(テレワーク)することが許容された現在において、クリエイティブな発想やアイデアが必要な状況では、パフォーマンスを上げる為に環境を変えるのも一つです。

パフォーマンスを上げるには富士吉田はうってつけの場所

 新型コロナウイルス感染症が終息に向かえば、人の移動の制限が緩和され、関東圏外へ移動し易くなります。当店が所在する富士吉田市は、東京から約100km離れて日帰りできる転地効果に適した場所です。富士山の麓にあり、環境を変えてパフォーマンスを上げるにはうってつけの場所です。

 以上から、環境を変えてパフォーマンスを上げる目的において、チームによる業務を行う場合、貸しきりで気兼ねなく会話をできるレンタルスペースは有力な候補となることが分かりました。レンタルスペースは、コワーキングスペースと併用して運営できることから、今後はコワーキングスペースとレンタルスペースを半々で運営していきます。

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